SPECIAL

 約10年ぶりに更新された、馬術部のホームページは如何でしたか?
文章力やデザイン等々、行き届かないところも多かったと思いますが、とりあえずはこちらも一息です。

 最後にこのホームページを作る際にお世話になった方々と馬術でよく使われる用語をご紹介します。

 ■SPECIAL THANX
体育会馬術部及びOBの皆様、部長江波戸さん、岡崎さん、菅野さん、中等部馬術部のみんな、 慶泰号と日吉の馬達...and YOU!!

 
 ■ Mini馬術用語辞典
あ行

鐙(あぶみ)…騎手が鞍に座った時に足を安定させる為につけられた用具です。アルファベットの『D』のような形をしています。

鐙上げ(あぶみあげ)…鐙を鞍上に上げて(もしくは鐙から足を外して)行う運動です。騎座の安定練習に良く、鐙上げで速歩(はやあし)をすれば正反動の練習にもなります。

洗い場(あらいば)…馬を繋ぐ場所。手入れや馬具の装着をここで行います(=馬繋場)

鞍傷(あんしょう)…鞍が擦れて出来る馬体の傷の事。誤った装鞍が原因で、慢性化しやすくなります。

移行(いこう) …歩様を変えること。例えば、常歩→速歩→駆歩/常歩→駆歩。その逆も。(=トランジッション)

一馬身(いちばしん)…馬一頭が入る距離。騎乗している馬の耳の間から、前にいる馬の飛節が見えるくらいが一馬身です。部斑の際は大抵、最低でも前の馬と一馬身はあけます。

ウエスタン…乗馬のスタイルの一つです。カウボーイの様なスタイル。(⇔ブリティシュ)

裏堀り(うらほり)…馬の蹄の裏に詰まった泥などを取ること。 裏堀りに使う鉄爪のことも指します。

横木(おうぼく)…障碍馬術の際に使われるバーのこと。

横木通過(おうぼくつうか)…障害練習初心者の練習の一つ。地面に置かれた横木を常歩・速歩・駆歩などで通過する運動です。

重い馬 …反応の鈍い(なかなか動かない)馬のことを言います。(⇔軽い馬)




か行

飼い/飼い付け…馬のえさ/馬にえさを与えること。

外方(がいほう)…円運動や馬場で柵に沿って行進中、馬や騎手の姿勢を左右に分けて、正面から見て外側を外方と呼びます。(⇔内方)

外方姿勢(がいほうしせい)…馬の鼻と片目が騎手に見える姿勢のこと。外方手綱を軽く引き、内方脚を後へずらし、外へ逃げようとする馬体を外方脚で押さえながら動かします。(⇔内方姿勢)

外乗(がいじょう)…馬場内ではなく、外で馬に乗ること。

鹿毛(かげ)…馬体の毛の色が茶色で、たてがみ・尾などが黒い馬のこと。

駆歩(かけあし)…1分間に340m程の速さの走り方。一瞬四肢が地面を離れる瞬間があります。

軽い馬…反応のいい(簡単に動く)馬のことを言います(⇔重い馬)

騎座(きざ)…鞍に座った姿勢の意味で、鞍と密着する腰・尻・大腿部をさします。(=騎座の扶助)
・騎座が安定している…騎手の姿勢が馬上で安定していること。
・騎座が浅い…騎手の姿勢が不安定なこと。
・騎座が硬い…騎手の姿勢が硬いこと。
・騎座が深い…騎手が鞍の低い場所に座り、下半身で馬体を挟み込めていること。
・騎座が柔らかい 騎手の姿勢が柔らかいこと。
・騎座の扶助…騎手の馬への重心のかけ方が合図となり、前後左右に重心を少し移動させる事で、馬に目的に合った動き方を要求することができます。

騎乗(きじょう)…馬に乗ること。(=乗馬)

脚(きゃく)…膝から下、ふくらはぎ、踵を指します。(=脚の扶助)
・脚が安定している…姿勢が馬上で姿勢が安定してること。
・脚が固定されている…姿勢が固定されている事。
・脚が硬い…姿勢が硬いこと。
・脚が柔らかい…姿勢が柔らかい事。
・脚の扶助…膝から下で馬の腹を圧迫したり、踵や拍車による軽打も脚を使う事として含められます。

ギャロップ…襲歩のこと。

キャンター…駆歩のこと。

厩舎(きゅうしゃ)…馬小屋全体をさします。

キュロット…乗馬用のズボン。鞍・馬体との摩擦から足を保護します。

隅角(ぐうかく)…馬場の四隅の角のこと。

鞍(くら)…馬の背に置いて、人が乗る為の道具。鐙や腹帯とセットで使います。また、馬に1回乗る事を1鞍、といいます。

クロスバー…障害の一つで、2本の横木をクロスさせてその真ん中を跳びます。

軽種(けいしゅ)…駆歩の得意な馬種で、主に競馬や乗馬に使用されます。

軽速歩(けいはやあし)…騎手が腰を上げたり、下ろしたりする速歩。人馬共に負担が軽くなります。(⇔正反動)

経路(けいろ)…馬場馬術→20m×60mの馬場で決められた運動をするコースのこと。障害馬術→飛ぶ順番を決めた障害のコースのこと。

下馬(げば)…馬からおりること。(⇔騎乗)

ゲル…鞍の下に引くクッションのようなもの。

後躯(こうく)…馬の腰から下。後肢全体のこと。

咬癖(こうへき)…噛み癖のこと。危険。

拳(こぶし)…手綱を持つ手、拳そのものを指し、手綱の操作の意味で使われます。(=拳の扶助)
・拳が硬い …手綱を持つ手、肩から肘、拳全体の姿勢が硬い。
・拳が柔らかい… 手綱を持つ手、肩から肘、拳全体の姿勢が柔らかい。

拳の扶助 …馬の頸に角度をつけて目的の方向へ誘導したり、真っすぐに進む為に馬の方向を微調整したり、馬を止める際に使用します。




さ行

肢巻(しまき)… 運動中に馬の肢を保護するために、管から球節まで巻く約3mの細長い布。

障碍馬術(しょうがいばじゅつ)…障害を飛ぶ馬術です。競技では、障害を決められた順番で、決められた方向から飛翔し、そのタイムによって順位が決まります。

乗馬(じょうば)…馬に乗って、馬と共に楽しむスポーツ。馬に乗ること、乗る馬のことも指します。

水勒(すいろく)…騎手が馬に乗って方向を変えたり、止めたりする際に使用する頭絡です。これについている銜が馬に騎手の指示を伝える役割をしています。一般的にこれを『頭絡』と呼びます。

正反動(せいはんどう)…すっと鞍に腰をつけたままの速歩。(⇔軽速歩)

ゼッケン…馬体と鞍の間に置くクッション。運動中、鞍で馬体が傷つかないように保護する為のもので、汗も吸収してくれます。

舌鼓(ぜっこ)…馬が扶助通りに動かない際、注意を促す為に舌を『チッチッ』と鳴らす事です。

疝痛(せんつう)…馬の腹痛の総称。馬がかかり易い病気ですが、症状が酷いと命を落とすこともあります。


た行

手綱(たづな)…騎手が馬の運動を操作する為に手に持つ綱。手綱の操作で馬の方向を変えたり、止めたりします。
・手綱を譲る…手綱を引いた拳を緩めてあげることです。

中間種(ちゅうかんしゅ)…乗馬や、軽い馬車を引くのに適しています。

長靴(ちょうか)…ながぐつ、とは言いません。騎手の足による合図を馬に伝える為の道具です。(=ブーツ)

調馬索(ちょうばさく)…人間が中央に立ち、1本/2本の綱で馬に円運動をさせること。また、その綱の事も指します。初心者の乗馬、調教でよく使われています。

蹄跡(ていせき)…馬場内で柵から1メートル内側の所。又は馬の足跡。

蹄跡行進(ていせきこうしん)…馬場内で柵に沿って直進すること。

蹄鉄(ていてつ)…馬の蹄が擦り減らない様に、蹄の裏に取り付けるU字型のもの。

鉄爪(てっぴ)…裏堀りに使用する手入れ道具の一つ。

手前(てまえ)…進行方向のことです。(左手前=左回り/右手前=右回り)また馬が走る際、先に出す肢の事も指します。[軽速歩の〜]馬の外方脚が前に出た際、腰を上げます。

手前合わせ(てまえあわせ)…[軽速歩の〜]手前が合っているかを確認し、もし違っていれば鞍に腰を2度つけて手前を合わせます。

手前変換(てまえへんかん)…進行方向を変えることです。

頭絡(とうらく)…馬の頭に取り付ける道具。無口頭絡や水勒など目的に応じて種類が分かれます。


な行

内方(ないほう)… 円運動や馬場で柵に沿って行進中、馬や騎手の姿勢を左右に分けて、正面から見て内側を内方と呼びます。(⇔外方)

内方姿勢(ないほうしせい)…馬の鼻と片目が騎手に見える姿勢のこと。内方手綱を軽く引き、外方脚を後へずらし、中へ逃げようとする馬体を内方脚で押さえながら動かします。(⇔外方姿勢)

常歩(なみあし)…1分間に110m程の速さの歩き方。ゆっくりとした動き。(=並歩)

ネックストレッチ …調教用具の一つ。馬の首が上がらないように、馬のうなじ辺りから銜鐶(はみかん)に通し、腹帯に引っ掛ける長いゴム(紐?)のような物です。


は行

馬間距離(ばかんきょり)…馬同士の距離。

拍車(はくしゃ)…ブーツの踵につける金具で踵の先に突端がついています。

脚の圧迫で馬が動かない際、拍車の先端を馬の腹に軽く当てて馬を動かします。

馬上体操(ばじょうたいそう)…馬上で行う騎手の柔軟体操。

馬装(ばそう) …頭絡/鞍など、馬に馬具を装着すること。

馬装点検(ばそうてんけん)…騎乗前、騎乗中に腹帯が弛んでいないか、鐙の長さは自分に合っているか、を点検する事。

馬着(ばちゃく)…馬に着せるものです。冬の間着せます。

馬場(ばば) …乗馬で運動する場所です。競技会などもここで行われます。

馬場馬術(ばばばじゅつ)…美しく、正確に馬を動かす馬術。競技では決められた経路を踏み、採点者の加点によって順位が決まります。

馬房(ばぼう)…馬が飼育されている部屋。馬たちの私室です。

銜(はみ)…騎手の手綱の操作による合図を直接馬に伝える為のもの。水勒についていて、馬の口の中に入れます。

・銜受け(はみうけ)…馬と騎手がきちんとコンタクトを取り合っている状態。

速歩(はやあし) …1分間に220m程の速さの走り方。タッタッタッ、とリズミカルな動き。

腹帯(はらおび)…鞍を馬体に固定させる為の帯。

反動(はんどう) …馬が動くことで生じる揺れ。

半巻乗り(はんまきのり)…柵沿いの直進から途中で輪を描き、輪の半分程で反対方向へ直進し、蹄跡に戻る運動。

引き馬(ひきうま) …人が馬に乗らずに、目的の場所へ馬を連れて行くこと。調馬索をつけて、騎手は操作ずに乗馬すること。

飛節(ひせつ) …馬体の名称。後脚のほぼ真ん中にあります。

左手前(ひだりてまえ)…左回りに進むこと。通常、左手前での運動が多い。(⇔右手前)

蹄(ひづめ)…硬い角質の爪で、裏側の中央には柔らかい皮膚が直接見えています。

ブーツ …騎手の脚による合図を馬に伝える道具で、合成ゴム製と皮製のものがあります。(=長靴)

扶助(ふじょ)…騎手の意思を馬に伝える合図。

ブラッシング …馬体についた埃や泥、フケなどを取り除く為の手入れ。

ブリティッシュ…乗馬のスタイルの一つです。オリンピックの馬術競技。(⇔ウエスタン)

プロテクター…馬の肢を保護する為の道具。

ヘルメット…騎手の頭を保護する為のもの。

放馬(ほうば)…落馬などで馬に騎手が騎乗していない状態のこと。

放牧(ほうぼく)…馬を放し飼いにすること。

歩度(ほど)…馬の歩く/走る速さのことです。
・歩度を詰める …今の状態よりスピードを早くすること。
・歩度を伸ばす…今の状態よりスピードを遅くすること。


ま行

前掻き(まえがき)…馬が前肢で地面を掻く仕草のこと。不満や空腹、怒り、痛みなど主に人に何か欲求があるときにします。

巻乗り(まきのり)…柵沿いの直進の途中で円を描き、その後直進に戻る運動。

右手前(みぎてまえ)…右回りに進むこと(⇔左手前)

無口頭絡(むくちとうらく)…馬房から出す際に使用する道具です。一般的にこれを『無口』と呼ぶようです。

鞭(むち)…(短鞭・長鞭)騎手が手綱と一緒に手に持ち、馬の肩や腰に鞭の先端を当てます。


や行

誘導(ゆうどう)…その名の通り、騎手の思う通りに馬を動かすことです。

熊癖(ゆうへき)…馬が退屈な時などの癖で、体を振り子のように左右に揺らします。


ら行

落鉄(らくてつ)…蹄鉄が外れることです。

落馬(らくば)…騎乗中に騎乗者が馬から落ちることです。


わ行

輪乗り(わのり)…直径20mの円を描いて進む運動。




BACK